
こんにちは、パンです。今日は「もしがんになったら、どの治療を信じればいいの?」に、世界中の研究データで答えてくれる一冊を紹介します。お金や人生を守るうえでも、知っておいて損はない知識でした。
結論から言うと――この本がいちばん伝えているのは、「標準治療こそが、今もっとも確かながん治療である」ということです。先進医療・民間療法・自由診療などいろいろありますが、本書によれば、標準治療以外の多くは「まだ効くと分かっていない治療法」。がんは誰の身にも起こりうるからこそ、正しい知識が自分と家族を守ってくれると感じました。
※この記事は書籍の内容紹介です。治療方針は必ず主治医とご相談ください。
どんな本?――がんの専門家3人が「世界中の研究」で語る
『世界中の医学研究を徹底的に比較してわかった最高のがん治療』は、立場のちがう3人の専門家が力を合わせて書いた本です。
- 勝俣範之先生――がん治療に特化した腫瘍内科医(現場の専門医)
- 大須賀覚先生――新薬開発の専門家(アメリカの大学で研究)
- 津川友介先生――医療データ分析の専門家(UCLA助教授)
だからこそ、テレビや本で見かける「なんとなく良さそうな話」ではなく、世界中の論文を根拠に「本当に効くこと」だけをやさしく教えてくれます。
いちばん伝えたい:標準治療が「最も生存率が高い」
本書で紹介されているアメリカの研究データが、とても衝撃的でした。標準治療を受けた人と、標準治療を受けずに代替療法だけを選んだ人の生存率を比べると――
- 大腸がん:標準治療は約80%生存 / 代替療法だけは約35%生存(およそ45%もの差)
- 肺がん・乳がんなどでも、標準治療を受けたグループのほうが生存率が高いと報告
本書によると、標準治療は「安いから」ではなく、数百人規模の厳しい試験(臨床試験)で効果が認められた”スーパーエリート”だけが選ばれています。効果があると分かっているものに、国が公的保険を使わないはずがない――という説明にも納得しました。
こわい話:ウソの体験談で大金を稼ぐ人がいる
もう一つ、どうしても伝えたいのがこれです。がんと診断されて心が弱っている人に対して、ウソの体験談や「これで治る」という怪しい治療を売りつけて、大金を稼ぐ人が実際にいるということ。善意ですすめてくる知人もいれば、悪意でお金を狙う業者もいる。本書では、そうした「効くと分かっていない高額な治療」に惑わされないための見分け方が語られています。困っている人につけ込む商売があると知っておくだけでも、身を守る力になります。
「えっ、そうなの?」とびっくりした3つのこと
- お酒は「飲まない」のが一番――本書が紹介する大規模研究では、健康にとって最もよい飲酒量は”ゼロ”。少量でもがんのリスクを上げる可能性があるそうです。
- ストレスが「がんの原因になる」科学的根拠はない――「ストレスでがんになる」とよく耳にしますが、それを裏づける信頼できる根拠はないとのこと。ここは一番おどろきました。(もちろん、ストレスなく過ごせるに越したことはありません)
- PET検査は「見逃し」が多い――高い検査=安心、と思いがちですが、検診としてのPET検査は感度が低く見逃しも多い。本書では、推奨グレードA・Bの検診を受ければよい、と整理されています。
読んで気づいたこと
結局、日々の食生活や健康こそが本当に大事だと、あらためて思いました。実は私の身近な家族もがんを経験し、標準治療(手術)で無事に回復しました。だからこそ、”正しく知ること”の大切さが自分ごととして胸に刺さります。特別な裏ワザを探すより、確かな治療を選び、普段の生活を整えること――それが遠回りのようでいちばんの近道なのだと感じました。
評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★☆ |
| 内容 | ★★★★★ |
| 人生への響き | ★★★★☆ |
| コスパ | ★★★★☆ |
| 総合 | ★★★★★ |
こんな人におすすめ
- 身近な人ががんになり、どうしてあげたらいいか悩んでいる人
- ご自身ががんと診断され、治療法に迷っている人
- 「怪しい健康情報にだまされたくない」と思うすべての人
正直な補足:ここは知っておきたい
とても誠実で信頼できる本ですが、内容は「治療法の選び方・見分け方」が中心です。今日から実践できる細かな予防テクニックを期待すると、少し物足りなく感じるかもしれません。とはいえ、”何を信じるべきか”という土台をつくる意味では、これ以上ない一冊だと思います。
まとめ
がんは、いつ自分や家族の身に起きてもおかしくない病気です。そのとき慌てて怪しい情報に飛びつかないために、元気なうちに”正しい知識”を持っておく――この本は、そのための心強いお守りになってくれます。もしものときは、この記事の内容だけで判断せず、必ず主治医に相談してくださいね。
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