
「給料をもらうのが当たり前」「貯金が正解」——ずっとそう思っていました。この本を読んで、その前提から揺さぶられました。
これまで、給料をもらうことも、貯金をすることも、当たり前で正しいことだと思っていました。『きみのお金は誰のため』は、そこに静かに疑問を投げかけてきます。
読者が選ぶビジネス書グランプリ2024で総合グランプリを受賞した本です。ストーリー形式で読みやすく、お金についての考え方を根本から見直すきっかけになりました。
100万円とドーナツ、どちらが今必要か
作中に、100万円とドーナツ1個を並べて「今、本当に必要なのはどっちか」と問いかけてくる場面があります。
答えは単純です。もし本当にお腹が空いていたら、助けてくれるのは100万円の札束ではなく、ドーナツです。
当たり前に聞こえるかもしれません。でもここで気づかされるのは、問題を解決するのはお金そのものではなく、それを作ってくれる人がいるということです。
コンビニが開いているのは、誰かがいるから
この視点を持つと、日常の見え方が変わります。
コンビニは当たり前のように開いていて、電気も水道も当たり前に使えます。でもその先には、必ず誰かがいます。レジに立ってくれている店員さん、電気の配線をしてくれた人。お金を払えばサービスが受けられるのは、そのサービスを作っている人がいるからです。
お金があれば何でも解決する、という感覚が、いつの間にか自分の中にできていたことに気づきました。
稼ぐことより、誰のために価値を作るか
お金を稼ぐことは大事です。ただこの本を読んで、それ以上に「自分は誰のために価値を作っているのか」を考える方が大切なのかもしれない、と思うようになりました。
給料も貯金も、それ自体が目的ではありません。その先に、誰かの役に立っているという実感があるかどうか。ここが、これまで自分の中になかった視点でした。
評価
| 読みやすさ | ★★★★★(5) |
| 内容の濃さ | ★★★★★(5) |
| 人生への影響 | ★★★★★(5) |
| コスパ | ★★★★☆(4) |
| 総合 | ★★★★★(5) |
正直な補足
ストーリー形式で読みやすい分、経済の専門的な数字やグラフをがっつり学びたい人には、やや物足りないかもしれません。ただ、お金についての「前提」を変えるという目的では、十分すぎる内容でした。
まとめ
給料も貯金も、当たり前でも正解でもありません。その先に、必ず働いている誰かがいます。
お金を「稼ぐこと」だけでなく、「誰のために価値を作るか」。そう考えるだけで、日々の見え方が変わってくる一冊でした。
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