
パンです😊 お金の本の原点ともいえる一冊。「働いても不安が消えない理由」がはっきり見えました。
真面目に働いているのに、なぜか将来の不安が消えない。給料日が来ても、入ったお金は家賃やローンの支払いで消えていく。だからまた働く——この繰り返しに心当たりがある人は多いと思います。『金持ち父さん貧乏父さん』は、その終わらない繰り返しに「ラットレース」という名前をつけた本です。今回は、この本の中心にある考え方の中から、私に特に刺さった3つを整理して紹介します。
本の概要
著者はロバート・キヨサキ氏。高学歴で真面目に働く「貧乏父さん」(実の父)と、学歴はないがお金の仕組みを知り尽くした「金持ち父さん」(友人の父)という、対照的な2人の教えを軸に語られます。2000年に日本語版が刊行され、日本で200万部以上、世界では累計2800万部を超えるロングセラー。お金の本といえばまずこの一冊、と言われ続けている原点のような本です。
刺さったポイント①|資産と負債の、シンプルすぎる定義
この本の中心にあるのが「資産」という考え方です。定義がとにかくシンプルで、持っているだけでお金を生んでくれるものが「資産」、逆に持っているだけでお金が減っていくものが「負債」。それだけです。
この物差しで自分の持ち物を並べ直してみると、「資産だと思っていたものが、実は毎月お金を吸い取る側だった」ということが起こります。会計の知識がなくても、この一本の線を引くだけで自分の家計の見え方が変わる。ここが一番の収穫でした。
刺さったポイント②|収入が増えても、なぜか楽にならない「ラットレース」
多くの人は、収入が増えるたびに、もっと大きな支出を抱えてしまいます。給料が上がったら家を買い替える、車を買う、生活のレベルを上げる。その結果、増えた収入は増えた支払いに消えて、また働き続けることになる。この終わらない繰り返しが「ラットレース」です。
これは他人事ではないと思いました。収入を増やすこと自体はもちろん大事なのですが、「稼ぐ力」だけを鍛えても、支出が同じ分だけ膨らめば手元には何も残らない。頑張って働いているのに将来が不安な人が多い理由が、この一言でストンと腑に落ちました。
刺さったポイント③|「会社員はダメ」という本ではない
誤解されがちですが、この本は「会社員がダメだ」と言っているわけではありません。頑張って働くことは大切。ただ、それと同じくらい「お金が働く仕組み」を持つことも大切だ、という話です。
私たちは小さい頃から「いい会社に入って真面目に働きなさい」と教わります。それ自体は間違っていません。でも働き方だけに人生を依存すると、ずっと不安は消えない。だから収入の柱を働くこと以外にも育てていこう、というのがこの本のメッセージだと受け取りました。お金に追われる人生からどう抜け出すか——学校では教わらなかった「お金の考え方」がここにあります。
正直な補足
手放しでおすすめ、とは書きません。この本は考え方を変える本であって、具体的な手順書ではありません。「で、明日から何をすればいいのか」は自分で埋める必要があります。
また、著者はアメリカの不動産投資を土台にしているため、税制も住宅事情も違う日本にそのまま当てはめるのは危険です。特に有名な「持ち家は負債」という主張は、日本では条件によって結論が変わります。保険の仕事をしている立場から付け加えると、「お金が出ていく=すべて悪」ではありません。保険料のように、万一のときに家族を守るための支出もあります。資産・負債の物差しは強力ですが、それだけで人生のすべては割り切れない、というのが正直な感想です。
評価
読みやすさ:★★★★★(5)
内容の深さ:★★★★☆(4)
人生への影響:★★★★★(5)
コスパ:★★★★☆(4)
総合評価:★★★★☆(4)
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